コンシールファスナーの長さとあき止まり位置
ワンピースやドレスに使うファスナーは大抵56cmです。
「56cm」で売っているコンシールファスナーも、実際にムシ(務歯:※1)の頭から
ファスナーの下の止め具を一番下までさげて測ってみると55cm位しかありません。
「あき止まり」は、止め具より2.0cm程度は上にする必要があるので、
実際のファスナーの長さは53cm程度になります。
下の図はAラインワンピースの後ろ身頃です。
ファスナーは、衿ぐりから0.7cm(※2)さげた位置に頭(一番上)を合わせるので、
あき止まりの位置は、衿ぐりから53.7cmさがったところになります。
衿ぐりの縫い代を1.0cmとすると、ファスナーの頭を合わせるのは、
「布端から1.7cm」ということになります。
※1 ファスナーの両側のかみ合わさる部分をムシ(務歯)と言います。このムシをスライダーが上下することでファスナーが開閉します。
※2 洋裁テキストによると、ファスナーは衿ぐりの出来上がり線から0.7cm下がったところに付けておいて、
見返しなども付け終わってからファスナーの上にスプリングホックを付けるのが正しい作り方のようです。
スプリングホックを付けるのが面倒ならば、0.7cmでなくもう少し上にファスナーを付けてもいいと思います。